新型PSPにゲームショップ店長が激怒「私達お店はもういらないって事?」
ダウンロード専用機と聞いて、黙っちゃいられないのがゲームショップだ。
当然のことながら、ゲームショップはゲームソフトのパッケージを売って
利益をあげ、お店を経営している。ダウンロード専用機である『PSP Go』は、
ストレートに考えるのであればゲームソフトのパッケージは必要なく、
すべて自宅のパソコン経由やPS3経由でゲームソフトをデータとして入手
できるものと考えられる。
実際に、ゲームショップからは怒りの声があがっており、東京都江戸川区に
あるゲームショップ『GAMESマーヤ』の店長は自身のブログにて、「ダウン
ロード専用機『PSP go』だなんて、私達流通 “お店” はもういらないって事?
必要とされていないの?」と、怒り心頭のようす。
こう言う声が出るだろうなぁ、というのは予想していました。
確か、「ゴー」本体もネット販売専用のハードになるとか・・・
ディジタルデータであるゲームソフトは、本来小売りで売らなくても全然
困らないんですよね。
プラモデルを扱っていた町の玩具屋さんや模型店さんが、大手の量販店に
淘汰されて閉店している現状を見れば、余計にそう感じます。
でもね、ソフトを売る(卸す)側も、ある意味リスクは存在するんですよ。
発売日に問屋なり小売店なりに売る(卸す)事で、ある程度のまとまった
現金を手に入れる事が出来るんです(それが例えクソゲーだとしてもね)
それを辞めるんです。
売れないソフトデータでもネットワーク上のサーバーに置いて、維持&管理
して行かないといけないんですよ。
いままで、問屋なり小売店なりに押し付けていたリスクを、自分達で背負う
(ある程度の不良在庫を負担する)事になるんです。
これは、SCEだけに限らず、ゲームソフトのメーカにも言える事です。
発売第1週で大方の利益を得る様なやり方が、今後は維持出来なくなる可能性
が有るんですね。
新しいゲームソフトを発売日(下手するとフラゲもあるよね)に手に入れて、
速攻でクリアして中古ソフトを扱うゲーム屋さんに売って安く済ます、という
様なやり方が出来なくなります。
良いお得意さんであるハードゲーマーの間口(需要)を減らす可能性もある
訳です(ハードゲーマ程クソゲーを掴みたく無いから、慎重になるよね?)
そうなると、相対的にゲームユーザーの数を減らす事になるかもしれない
ですよね。
そうまでして、ダウンロード販売に拘るのか?って根本的な疑問も・・・
まぁ、いずれは小売店なんてモノは無くなるかもしれませんが、それを加速
する様なやり方をメーカがやるのは、どうなのよ?って感じますね。
ユーザーとしても、DL専売になれば市場競争と言うモノが無くなりますから、
安く手に入れられる手段が絶たれる可能性もあるんです。
(パッケージソフトよりは多少は安くなるかもしれませんが、今迄の様な投げ
売りは無くなるでしょうね)
あの店だと安く手に入る、もしくはあの店はフラゲ出来るけど高い(定価販売)、
って選択肢が無くなるかもしれないんですな。
まぁ、そう言うのはある意味不公平な所もありますから、無くなって皆が平等な
立場になるのは、違う意味で良い事なのかもしれませんけどね...(´・ω・`)