中国、批判的スクープ「禁止令」 段ボール肉まん事件で
北京テレビによる「段ボール肉まん捏造(ねつぞう)報道」をきっかけに、
中国当局が報道規制を強めている。複数のメディア関係者によると、
事件直後、偽食品摘発や重大事件などマイナス面の調査報道や
スクープ報道を禁止する通達が出された。当局は来年8月の北京五輪に
向けて報道の規制緩和の方針を打ち出しているが、メディア関係者は
「以前より社会問題の報道に対する引き締めが厳しくなった」
と指摘する。
(中略)
通達後、紙面をにぎわせていた危険な食品や問題製品についての
記事はほとんど見なくなり、当局が発表した安全対策や中国製品の
合格率の高さをアピールする報道が目立つ。地元紙記者は、通達直後、
上層部から
「国家のイメージを損なう報道はいっさいするな」
と厳命されたと語る。
中国では、メディアは共産党の方針や政策を宣伝する「党ののどと舌」
(代弁者の意味)と位置づけられ、報道の自由は制限されている。
しかし近年、環境問題や食の安全の分野で、各放送局や新聞社の
記者が独自に調査して告発する報道が増加。
「政府や政策を直接批判する内容以外はほぼ許されていた」
(テレビ局記者)
オリンピックを控えて、色々とイメージアップをやりたいんでしょうねぇ。
で、報道の自由が無いお国では、正しい情報はどうすれば得られるん
でしょうかねぇ?
食品やら工業製品の安全性は中国だけの問題ではありませんから...
それを輸入している地域にも影響がありますし。