第57回「秋葉原無差別殺傷事件は何を意味するのか」(2008/06/23)
本当は、このコラムで、秋葉原無差別殺傷事件のことなど書きたくはなかった。
しかし、どうしても書いておかなければならないと思った。それには2つ理由
がある。1つは、この事件が秋葉原の雰囲気をすっかり変えてしまうほど
大きな影響を与えたために、自分なりの記録を残しておきたいと思ったこと。
そして、もう1つは、事件の原因をアキバ系に押し付けることに
よって、事件の本質を覆い隠そうという動きがあまりにひどいからだ。
ちょっと長いコラムですが、とても的を得ていると思います。
あの犯人は、所謂「アキバ系」では無かったんですよね。
どちらかと言えば、「クルマ系」の「ヲタ」だったみたいですね。
それじゃあ、スポーツカーを乗り回す様なクルマ好きを叩くか?
自動車メーカーを叩くか?
と言われれば、「ノー」ですよね。
それよりも、端から見たらちょっと不思議な趣味趣向を持っている
ちょっと気持ち悪い人種を悪役にする方が、話が面白くなるのでしょう。
「宮崎勤」の事件以降、その風潮が続いていますよね。
それに加えて、凶悪な事件を何でもかんでもゲームの所為にするのも、
増えてますね。
これ↓なんて酷いですよね。
テレビゲームで子供の頭は壊れている! (ゲンダイネット)
東京、大阪などで中学生を対象に実施した調査で、ゲームにはまる子供は
そうでない子供に比べて次のような特徴があったという。
◆「生まれてきてよかったし、自分のことを好きだと思う?」に
「いいえ」と答えた割合は約5倍。
◆「人は敵か味方かのどちらかだと思う」と答えた子は2.5倍。
◆「傷つけられるとこだわり、仕返ししたくなる」と答えた子は約2倍。
◆「小さな動物をいじめたり、傷つけたことがある」と答えた子は3倍強。
こうした兆候の先には現実と仮想の区別が曖昧になり混乱する「仮想現実失調」
が待っている。
「仮想現実失調に陥った子供たちは、実際の現実とはまったく違う世界に
生きているともいえる。それが彼らにとっての現実とさえなっているのだ。
現実と仮想の逆立ちが進む中で、同じ人間の生命を破壊することへのもっとも
強いタブーさえ失われてしまうのである」
少し前は、テレビと漫画あたりがこの様な叩かれる対象でありましたが、
時代とともにゲームや、さらに「アキバ系」の趣味に矛先が向けられる様に
なってきました。
何でも、後から理由付けするのは、簡単な事です。
ですが、歪んだ主観で判断すると、事件の本質が見えなくなってしまいます。
それとも、ニュース記事や報道を観る側にミスリードさせる為に、敢えて
やっているんでしょうか?
正直に言うと、女性にもてないという意味では私も加藤容疑者と
同じだったし、今でも似たようなものだ。
私も理想の女性は綾波レイだ。
しかし、さらっと何を言ってるんですか(^_^;)
お茶目さんだなぁ。